導入
本番環境適用時の「不具合」や「セキュリティ」が気になるため、ステージング環境や開発環境でセキュリティチェックをかけたい場合や、大量のサーバを管理しており、OSやパッケージ一式の断面を合わせたい場合に独自リポジトリを作成する手順を調べてみました。
なお、RHEL8.8でしか検証していません。
環境
- 基盤:AWS EC2
- OS:RHEL8
用語解説
- RHEL:Red Hat Enterprise Linux
用途
下記のような用途で利用できます。
- 本番環境適用時の「不具合」が気になるため、ステージング環境や開発環境で確認をしたい場合
- 本番環境適用時の「セキュリティ」が気になるため、ステージング環境や開発環境でセキュリティチェックをかけたい場合
- 大量のサーバを管理しており、OSやパッケージ一式の断面を合わせたい場合
開発環境(リポジトリサーバ)用端末作業内容
- インターネットに接続可能なRHEL端末を用意する。
- yumのリポジトリIDを確認する。
- sudo dnf repolist
- reposyncコマンドを実行して、RPMが入っているPackageディレクトリおよびmetadataファイル群を同期する。
- sudo dnf reposync –download-metadata
- (必要に応じて)httpdをインストールして、作成したリポジトリファイルを公開する。(gzファイル等に圧縮して、適用サーバにコピーも可)
検証用端末作業内容
- (必要に応じて)開発環境(リポジトリサーバ)用端末からリポジトリをコピーし、適当なディレクトリに展開する。
- /etc/yum.repo.d/ディレクトリに適当なrepoファイルを作成(またはコピー)する。
- repoファイルの中身のbaseurlに開発環境(リポジトリサーバ)用端末で公開しているディレクトリまたは手順1のディレクトリを設定する。
- repoファイルの中身のnameには、重複しないようなユニークな名称を設定する。
まとめ
リポジトリをローカルにコピーすることで、柔軟に環境の管理をしていきましょう。