導入
ポンジ・スキームという有名な投資詐欺手法があるため、引っかからないように情報を整理しておきたいと思います。投資詐欺の手法として最も有名ですが、未だに使われている詐欺手法になります。仕組みを覚えておくことで、新しいパターンの投資詐欺の勧誘をされたとしても騙されないようになりましょう。
ポンジ・スキームとは
チャールズ・ポンジという詐欺師が考えた詐欺手法で、お金を増やすと語ってお金を集め、集めたお金の中から分配金を配る方法です。最初の数回は配当金を配りますが、噂が広がってある程度お金が集まった時に連絡がつかなくなります。
なお、ポンジ・スキームの被害にあい、逃げていた犯人を見つけられたとしても、投資をしていたが損をしたということにされると逮捕しづらく、ポンジ・スキームだと断定しづらい。
仕組みを書くと、そんな話に騙されるわけがないし、すぐに捕まるからそんなことは誰もしないと思うかもしれませんが、次の具体例を読んでみると結構騙される人が多いと思うのではないでしょうか?
ポンジ・スキームの具体例
仕組みがわかったところで、ポンジ・スキームの具体例と疑い方を挙げてみたいと思います。なお、以下に挙げる具体例は、ポンジ・スキームに当てはめただけの具体例のため、実際の人物や団体とは関係ありません。
- 不動産に投資をして、10数%の分配金を家賃から配布すると謳ってお金を集める。
(空室リスクが少ないREITでも年率10%を超える利益を上げることができないのに、どうやってその利益を上げることができるのでしょうか…) - 知り合いに凄い投資家がいて、株式投資で10数%の分配金をインカムゲインやキャピタルゲインから必ず配布すると謳ってお金を集める。
(株式投資信託やETFでも年率10%を超える利益を上げることが難しいのに、必ず支払える仕組みはあるのでしょうか?)
ポンジ・スキームを疑うべき危険なワード
具体例を見てみた感じだと、読者の中にもポンジ・スキームに誘われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ポンジ・スキームだと疑うべきな危険ワードをリスト化してみました。
- 必ず儲かる、必ず分配金が貰える(どんなに安定している投資や事業でも必ずはありえない。)
- 利率が相場と比較してとても高い(株なら5%でもだいぶリスクを取らないといけない。)
- あなただけに教える(相談させないようにするための文句で儲かるなら広く募集した方が良いし、実際に広く募集している。)
- 期間限定(時間をかけるほど支払わないといけない分配金が多くなってしまうため、早くお金を集めようとしている。)
ポンジ・スキームの被害に遭ってしまったらどうすればよいのか
これを読んでいて、既にポンジ・スキームにお金を支払ってしまっている場合、どうすればよいのでしょうか?
これは一択しかなく、「お金を返してほしいと騒ぎ立てる」ことになります。
ポンジ・スキームの初期段階で、お金を返してほしいと騒がれるとお金が集められないため、すぐに返してくれる詐欺師もいるようですが、中盤から終盤の場合はそのまま連絡がつかなくなってしまうパターンもあるかと思います。
まとめ
ポンジ・スキームの詐欺被害に遭わないように、おいしい話には気を付けて過ごしましょう。また、投資をする場合は、知らない分野の投資をしないことや、相場感覚を身に着けておくことや、利益がどこからどうやって出ているかを考える癖をつけておくだけでも被害に遭うリスクを減らすことができますので、一緒に勉強していきましょう。